人は、正しい生き方をしていると美しさの本質が見えてくる。
では、そこで見える「美しさの本質」とは、一体どのようなものなのか?

結論から書くと、それは「レス・イズ・モア」である。
「省略」こそが、美しさの一つの本質であるということに気づくのだ。


例えば、食事するとする。食事をする目的の一つに、「美味しさを楽しむ」ということがある。
ところで、この「美食欲求」とも呼ぶべきものには限界がある。人間は、美味しさを際限なく追求することができない。ある程度の美味しさで、すぐに満足してしまう。
あるいは、やっぱり食事で得られる「満腹感」などは、もっと早く限界が訪れる。人は、際限なく食事をし続けることができない。

そういうふうに、美味しさや満腹感を突き詰めることには、すぐに限界が訪れる。しかしながら、正しい生活を追求するためには、さらにその先へ進まなければならない。美味しさや満腹感以外で、もっと「食べるこ