ハックルベリーに会いに行く
お金の話:第4回「ぼくとギャンブルの微妙な関係」(2,097字)
ぼくは、ギャンブルで大きなお金を失った。
ただし、これは必ずしも浪費のような「失敗」ではなかった。
なぜなら、ギャンブルからさまざまなことを学べたからだ。それは文字通り「勉強代」だった。ギャンブルをしていなければ、今ほど多くのことを知っていなかっただろう。単に「失敗を学んだ」というだけではなく、最も多くのことを知ることができたのだ。
ところで、ぼくの来歴を少し話すと、必ずしもお金持ちの家には生まれなかった。かといって貧乏な家にも生まれなかった。祖父がお金持ちだったので、父親にもそれなりの余裕があった。だから、家などは初めからあった。
ただ、サラリーマンだったから、生活そのものは質素だった。ぼくが買いたいものはほとんど買ってもらえなかった。おかげでぼくは、子供時代も、大学に入ってからも、あるいは就職してからもしばらくは、ずっとお金がなかった。
そんな中、ぼく自身に「貧乏生活」というものへのそ
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