「勉強」というのは、目の前の小さな困難を乗り越えることによって、その後に大きな利益を得る、という構造になっている。そのため、必ず「苦労」が障壁として立ち上がる。勉強ができるようになるためには、この障壁を乗り越える必要があるのだ。

障壁を乗り越えるには、その先に待っている利益を「予感」しなければならない。有り体に言うと、「この道を進むといいことがありそうだ」という「勘」を養う必要がある。

そして、そういう勘は「遊び」をする中で養われる。
遊びは、さまざまな理由から勉強よりも誘惑が大きい。またそこには、勉強と同じように目の前に小さな困難が立ちはだかる。だから、遊びの誘惑に負けてその困難を乗り越えると、先に待っている大きな喜びを経験できる。

この経験を通じて、人は「小さな困難の先には大きな喜びが待っている」という法則を知る。そうして「勘」が磨かれ、小さな困難を厭わなくなるのだ。その先に待っている大きな利