ハックルベリーに会いに行く
これからどう生きたらいいのか?:第11回(1,690字)
人類の歴史は古い。
我々ホモ・サピエンスより前にいたネアンデルタール人などの旧人が現れたのは、今からおよそ100万年以上前だ。我々ホモ・サピエンスが現れたのも、今から数10万年前といわれている。そしてそこから約1万年前まで、長い間狩猟採集生活を営んでいた。
「狩猟採集生活」とは、基本的には森の中に入って落ちている植物やたまにとれる動物などを食べる生活のことだ。魚を食べたりもしただろう。
このとき、人類は食料を得るために1日のうちにほんの3時間ほどしか働かなかった。おかげでその頃は、まだ「仕事」という概念がなかった。人間は数10万年もの間、ずっと落ちている食料を拾うだけのいわゆる「その日暮らし」を続けてきた。
そして、ほんの1万年前に農耕生活を始めた。これに伴って、人々は一日中働くようになった。そのため、初めて「仕事」という概念ができた。
つまり、人類の歴史の中で仕事をしてきたのはほんの1万
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