今本を作ることを仕事にしているが、本を作ることは年々難しくなっている。人々が本を読まなくなっているからだ。そういう中で新しい本を作る形を模索しているのだが、最近ぼくが面白いと思うのはこだわりのある人である。何かにこだわりのある人の話を聞くのは面白い。例えば先日紹介したスニーカー収集の人の話もそうだし、ぼくはカメラにこだわりのある人の動画というのもよく見ている。岡田斗司夫さんはコンテンツに異常に詳しく、その鑑賞方法のこだわりをニコ生で見るのも面白いし、村上隆さんFacebookでは、彼の美術とか美に対する知識の奥深さに触れられるので面白い。

今、ぼくが面白いと思うのは世界で一番ともいえるようなこだわりを持っている人のこだわりの話だ。先日も、絵本『いきもの特急カール』の作者である木内達朗さんに、そのこだわりの一端を伺ってきた。木内さんはイラストというものに異常にこだわっているが、それがどのよう