ハックルベリーに会いに行く
これからどう生きたらいいのか?:第24回(1,978字)
人類は今、「人口減少」という未だかつて経験したことのない事態に遭遇している。
――と、その前に人類は、今から70年くらい前、やっぱり経験したことのない事態に遭遇していた。
それは「人口爆発」である。人口が急激に増えたのだ。
その頃、人口は世界中で増えたが、日本も例外ではなかった。戦後の数年間、ベビーブームが巻き起こり、子供が一気に増えた。いわゆる「団塊の世代」が誕生したのだ。
しかもその後、医学の進歩と食糧供給の安定化によって平均寿命も延びたので、日本の人口は急激に増加することとなった。戦争直後は7000万人くらいだったのが、一気に1億3000万人くらいまで増えた。たった70年で、ほぼ倍増したのである。
そのおかげで、社会は少なからず混乱した。食料も足りなかったが、住むところはそれ以上に足りなかった。
実際、1950年代から60年代の日本というのは、一番の社会問題が住宅不足だった。そのため
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