ハックルベリーに会いに行く
オウム真理教にハマった世代について(1,974字)
オウム真理教は、ぼくにとっては他人事ではあるが、それでもニアミスはした。
1995年3月20日、当時ぼくは東京都日野市に住んでいたが、いつものように午前10時頃起きた。
起きたらすぐにテレビをつけるのが日課だったから、フジテレビをつけた。するとワイドショーが終わりかけで、司会が「もう一度現場と中継をつないでみましょう」などと言っていた。それから映像が切り替わると、どこかの地下鉄の駅の出口に倒れている人たちが映って、近くには救急車や消防車、パトカーのサイレンが回っていた。
それでただごとではないと分かってしばらくテレビを見ていたのだが、やがて地下鉄でサリンらしきものがまかれた、しかも同時多発的にということが分かった。ぼくは当時、つき合っている女性がいて、その人は後に最初の奥さんとなるのだが、いつも地下鉄日比谷線に乗って出勤していた。時間もまさに犯行が行われた時間と重なる。
悪い予感がして彼女
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