閉じる
閉じる
×
屋久島は、今日は「雨」だった。
昨日、「名物の雨に恵まれないのは不運」などと書いたら、ちゃんと降ってくれた。
昨日、「名物の雨に恵まれないのは不運」などと書いたら、ちゃんと降ってくれた。
この日は、屋久島を車で一周した。
屋久島は、上から見るとほぼ円形をしている。その円周上に道が走っていて、真ん中は山がこんもりと盛り上がっており、まるでマンガに出てくるような島になっているなのだ。
だから、道がとても分かりやすい。ナビがなくても、迷うということはないだろう。
ただ、この連載の最初の回に、「一周ノンストップで1時間くらいかかる」と書いたが、今日走ってみたら2時間かかった。ネットで調べてみると、一周の距離は約100キロとのことだった。平均時速50キロで走っていれば、だいたい2時間の距離だ。
記憶では、「屋久島を一周するのには、確かキリのいい数字だったはず」というのがあった。だから、てっきり1時間かと思っていたら、それは時間ではなく距離の方だった。人間の脳というのは、かくも不確かなものであるというのを、今回あらためて感じさせられた。
車は、その周回道路を反時計回りに向かわせた。まず、島の東側の海岸を北上して、そこから北側の道路に入る。走っていて思い出したのだが、屋久島で一番栄えているのは、この北側の方である。おそらく、鹿児島に近いため、港町が発展したのだろう。
これに比べると、南側の方は太陽が当たって気持ち良さそうなのだが、大きな集落はない。島で一番大きなホテルがあったり、海中温泉があったりして、観光施設こそあるものの、他の用途がないためか、町としての発展はしていないのだ。
町中には、南国らしく鮮やかな色の花が咲いていた。
この記事は有料です。記事を購読すると、続きをお読みいただけます。
入会して購読
この記事は過去記事の為、今入会しても読めません。ニコニコポイントでご購入下さい。
コメント
コメントを書く
最後の写真の木々がコケのようにも見えますね。
人間は、脳でフラクタルな世界の一部を切り取って翻訳することと、感覚器で世界全体をリアルタイムで解釈することが、同時にできるという意味で優秀な気がします。
岩崎夏海(著者)
>>1
コンピュータが発達して、逆に脳に得意なことと不得意なことがあるというのがはっきりしてきたのが、最近のコンピューターサイエンスの、あるいは脳科学の面白いところですよね。近頃、電脳戦という人間対コンピューターの将棋対決をしていましたが、手の指し方のロジックが、人間とコンピューターとではかなり異なるんですよね。そこら辺が面白いです。