れいわ新選組から2人の立候補者が参議院に当選した。2人とも重度の障害者だ。そのため国会でも介護が必要なのだが、介護が必要な障害者でも働き始めると国のサービスとしての介護が受けられない、という法律があるそうだ。ぼくはこれまで知らなかった。今回初めて知った。

そこでれいわ新選組の2人が、これにノーを突きつけようとした。つまり働いている要介護者でも、国のサービスとして介護を受けられるようにしよう、と。

しかし、それ反対する人がネット上にたくさん現れた。彼らは「働いてお金を得ているのなら、介護費用は自分の給料から出せばいいじゃないか」と言う。働いている要介護者の介護を国の税金でまかなうのはアンフェアだと。

今回は、この問題について考えてみたい。

まず、要介護者は、それだけで苦しい生活を強いられている。そもそも世の中は介護を必要としない人を中心に設計されているので、彼らにとってはこの世そのものが生きにくい。