ハックルベリーに会いに行く
教育格差について考える(1,931字)
格差社会は世界的な現象だが、教育格差は日本に顕著な現象という気もする。今の子供は生きる力が本当に弱く、その意味において日本の将来は暗い。
なぜ日本の子供の生きる力が弱いかというと、大きな要因の一つに「外で遊ぶことができないから」というのがあると思う。昔はできた。ぼくが子供の頃は町中が遊び場だったので、今思うとそこでかなりいろいろなものを得ることができた。
小一のとき、同級生にザリガニ取りを教えてもらった。それで夢中になってバケツに一杯、100匹くらいも捕まえてしまった。それを手放すことができなくて、歩いて30分くらいの自宅まで持って帰った。今思うと信じられないできごとだ。
小一の子供が、何もなくても徒歩で30分かかる道のりを、バケツ一杯のザリガニを抱えて帰宅したのだ。きっと休み休み帰ったので、軽く1時間はかかっただろう。家に着く頃には真っ暗になっていたはずだ。それは、小一の子供にとって大き
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