結論からいえば、それは「肺炎になる人とならない人」がいるからだ。肺炎になれば、重症となる(念のため、「重症」とは「命にかかわる」という意味である)。しかし肺炎にならなければ、重症とはならない。実は肺炎は、それほど怖い病気なのである。

肺炎にならない場合でも、コロナによる発熱などは相当に苦しいらしいが、それで死に至るケースは希だといえよう。しかし、肺炎が死に至るケースは少なくない。なぜかといえば、それは肺がそれだけ重要な器官だからだ。

人間が生命を保つ上で、最も重要な器官は心臓だ。その次が脳である。そして、三番目に肺が来る。肺はそれほど重要なのだ。

この三つの器官は、身体の他の部位によって厳重にガードされている。心臓は、肋骨や筋肉に守られているのに加え、周りを肺がガードしている。その意味で、身体の中で一番傷つけられにくい場所にある。心臓は、それほどだいじな器官なのだ。心臓が止まれば、人はすぐ