映画には懐かしさがある。
ではゲームはどうか?

今、ゲームで主流なのは「箱庭系」である。あるいは自分で箱庭を作るものだ。リアルタイムシミュレーションも人気である。

例えばFPSというゲームがある。内容は単純なドンパチだが、オンラインでプレーすると複雑なチーム戦となる。

そうなると、ドンパチの生理的快感に加え、チーム戦の感情的快感や、戦略の思考的快感も得られるようになる。つまり、3つの快感が同時に得られる。こうなるともう人は、この魅力から逃れられない。

リアルタイムシミュレーションも同じである。『リーグオブレジェンド』というゲームが人気なのだが、やはりドンパチの生理、チーム戦の感情、戦略の思考のいずれの快感にも紐付いている。

しかしながら、こうして概観してみるとゲームにはあまり「懐かしさ」が紐付いていないことが分かる。

まず箱庭系ゲームだが、これはもともと精神医学の「箱庭療法」と深い関係性が