戦争の概念は1945年のたった一年で激変した。それまでは地震的なとらえられ方(たまにある怖いけど避けようのないライフイベント)だったのが、オウム真理教事件みたいな二度とあってはならない厄災に変わってしまった。

ぼくも含め、現代に生きる人はこの戦争が地震のような「あって当たり前のもの」だった時代を知らない。だから、そのことをなかなか想像しづらいのだが、しかしその残滓は、昭和の時代まで残っていた。

ぼくが子供の頃、街にはまだ「模型屋(プラモデル屋)」が普通にあったのだが、そこでの主力商品は依然として軍用機だった。ゼロ戦か戦艦大和が多く、ドイツのティーガー戦車もよく売れていた。

ぼくも、小さい頃はよく軍用機のプラモデルを作った。何がきっかけだったかは忘れたが、クラスメイトが作っていたのを真似たのだと思う。ただし、それほど興味があったわけではなかったから長続きしなかった。それでも、小学校高学年まで