「お金」というのは、単に「現金」のことだけを指すのではない。そのことは、「お金の本質」を知るとよく分かる。

ここまで見てきたように、お金の本質には「交換のための道具」ということと「価値の保存」という二つの側面がある。そして、それらはいずれも「市場」でないと役に立たないから、我々はまず「市場に参加する必要」があるということが分かる。

「市場」とは、「何かとお金を交換するところ」なので、市場に参加するにはその「何か」が必要だ。その「何か」とは、既述のように「面白い話」だ。面白い話をできれば、市場に参加できる。

では、「面白い話」はどうすればできるのか?
それは、「経験」をすることだ。特に「失敗」は貴重な経験になるため、「面白い話」には必要不可欠なものといえよう。

ただ、「失敗」には常に「生命の危機」がつきまとう。だから、保険を掛けておく必要がある。失敗して命を失ってしまっては、文字通り元も子も