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学生に伝えたいお金のこと:その27(1,845字)
コメ0 ハックルベリーに会いに行く 43ヶ月前
ぼくがこの連載を始めたきっかけは、学生をはじめとして現代人の多くの人が「お金の意味」を取り違えており、それゆえ苦労している――と知ったからだ。昭和の後半は、たまたまお金が潤沢に回っていたから、お金の意味を取り違えても苦労する人は少なかった。ただ、そんな時代は一過性に過ぎないのに、平成以降はそこが基...
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学生に伝えたいお金のこと:その26(1,690字)
コメ0 ハックルベリーに会いに行く 43ヶ月前
世界中の人の価値観を自分の価値観にむりやりねじ曲げた人物は何人かいると思うが、その中でも特筆すべきはやはりスティーブ・ジョブズだろう。特にiPhoneは、やはりすごい。iPhoneは、それまでのスマホのボタンを「醜い」と感じたジョブズが、「ボタンのない電話を作ろう」と考えたところから始まった。それが全ての出...
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学生に伝えたいお金のこと:その25(1,636字)
コメ0 ハックルベリーに会いに行く 43ヶ月前
引き続き、「新しい価値観に他人を巻き込む方法」について考える。他人を巻き込むための神髄とも言えるのが、「隠す」だ。隠すには、二つある。一つは、「完全に隠す」。もう一つは、「チラ見せ」だ。このうち、「チラ見せ」の効果は理解しやすいが、「完全に隠す」ことの効果というのは分かりにくい。しかし、「完全に...
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学生に伝えたいお金のこと:その24(1,713字)
コメ0 ハックルベリーに会いに行く 44ヶ月前
今回は「隠す」という概念について見ていきたい。「隠す」という概念には、大きく二つのカテゴリーがある。一つは「完全に隠す」。もう一つは「一部を隠す」というものだ。このうち、相手を巻き込みやすいのは後者の「一部を隠す」だ。いわゆる「チラ見せ」である。チラ見せで一部を隠されると、人はその隠されている部...
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学生に伝えたいお金のこと:その23(1,620字)
コメ0 ハックルベリーに会いに行く 44ヶ月前
これからの時代は――1.生活探求者になり2.新たな価値観を創出し3,他者を巻き込んでいくというステップを踏まなければ、なかなかお金は稼げないだろう。そして3の「他者を巻き込む」ためには、自分の創出した新しい価値観を上手く「隠」さなければならない。では、隠すとはどういうことか?まず、基本的に理解しておきたい...
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学生に伝えたいお金のこと:その22(1,606字)
コメ0 ハックルベリーに会いに行く 44ヶ月前
これからの時代のお金稼ぎは、生活探求者になり、何らかの新しい様式を生み出す――という構造ほとんど一択といっていい。あらゆるビジネスがこれに当てはまるし、逆にこれ以外のビジネスとなると、もはやほとんど完成されてしまって、新参者が立ち入る隙はないだろう。そのため、誰もが生活探求者になる必要があるのだが...
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学生に伝えたいお金のこと:その21(1,919字)
コメ0 ハックルベリーに会いに行く 44ヶ月前
これからの時代、お金というのは「生活探求者」にならなければ稼げない。そして生活探求者になるためには、人に迷惑をかけなければならない。なぜなら、生活探求をして新しい生活様式を生み出すとき、そこで古い様式は排除されるのだが、それにしがみついている人には必然的に迷惑をかけることになるからだ。例えば、ス...
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学生に伝えたいお金のこと:その20(1,745字)
コメ0 ハックルベリーに会いに行く 44ヶ月前
これからの時代、「生活探求者」にならなければお金は稼げない。なぜなら、生活探求者になると生活の「質的向上」が果たせるのだが、それこそ、今人々が最も求めているところであるからだ。逆にいえば生活の「量的向上」がほとんど限界に達した今、未開の分野は「質」にしかないともいえる。では、どうすれば生活探求者...
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学生に伝えたいお金のこと:その19(1,770字)
コメ0 ハックルベリーに会いに行く 45ヶ月前
これからの時代は、人に迷惑をかけなければ、逆に生きていけない。今回は、その「構造」について見ていきたい。まず、結論から言う。他人への迷惑は、そのままかけているだけでは、やはり生きていけない。単に迷惑なだけでは、社会から疎外され、すぐに生きていけなくなる。しかし、ここまで見てきたように、社会に迷惑...
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学生に伝えたいお金のこと:その18(1,785字)
コメ0 ハックルベリーに会いに行く 45ヶ月前
これからの時代は、「お金持ちになる」どころか「並みの生活をする」ということでさえ、「生活探求者」であることが求められる。なぜなら、これからの時代は「生活の質」こそ問われるからだ。仕事でもプレイベートでも、生活についての見識が浅いと、いろいろ不利を被る。それを避けるには、まず「自分の生活」というも...
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学生に伝えたいお金のこと:その17(1,820字)
コメ2 ハックルベリーに会いに行く 45ヶ月前
これからの時代にお金持ちになるためには、「生活探求者」になるしかない。なぜかというと、これまでも、そしてこれからも、ビジネスの種というのは究極のところ「生活」にしか潜んでいない。そして、これからの時代は生活を突き詰めるまで考えるような探求者にならないと、他者に先んじて新しい生活の価値というものを...
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学生に伝えたいお金のこと:その16(1,664字)
コメ0 ハックルベリーに会いに行く 45ヶ月前
これからの時代にお金を稼ぐためには、「生活探求者」になる以外、他に道はなかなかないだろう。そのため、生活探求に興味がない人は、かなり苦しい生活を強いられる――つまり、相対的貧困に押しやられる危険性が高くなる。それほど、「生活探求能力」のあるなしは、これからの時代の貧富を分かつ決定的因子になるだろう...
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学生に伝えたいお金のこと:その15(1,529字)
コメ0 ハックルベリーに会いに行く 46ヶ月前
お金を稼ごうと思ったら、「生活」にとことんこだわる必要がある。生活にとことんこだわることを、ここでは「生活探求」と呼びたい。また、生活にとことんこだわる人を、ここでは「生活探求者」と呼びたい。「生活探求者としての資質」こそ、これからの時代に最も必要なものなのではないだろうか。なせがといえば、これ...
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学生に伝えたいお金のこと:その14(1,789字)
コメ0 ハックルベリーに会いに行く 46ヶ月前
お金を稼ぐには、いずれ独立して事業を興すことが最も堅実な道である。ただしこのとき、事業を興すには必ず「ビジョン」が必要なのだが、多くの人がその「定義」を間違っているから、上手くいかない場合が少なくない。というのも、「ビジョン」というと多くの人が、「世の中もっとこうなったらいいよね」という一種の「...
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学生に伝えたいお金のこと:その13(1,651字)
コメ0 ハックルベリーに会いに行く 46ヶ月前
お金を稼ぐため「弟子」になるのは一つの方法ではあるが、必ずしも長くできるスキームではない。事実、弟子を長く続けているとどんどんお金を稼げなくなる。お金を稼ぐには、基本的に「一国一城の主」にならなければならない。独立独歩で一人で生きていくことが、お金を稼ぐことの最終目標と言えよう。実は、この世は意...
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学生に伝えたいお金のこと:その12(1,452字)
コメ0 ハックルベリーに会いに行く 46ヶ月前
「お金」というのは、単に「現金」のことだけを指すのではない。そのことは、「お金の本質」を知るとよく分かる。ここまで見てきたように、お金の本質には「交換のための道具」ということと「価値の保存」という二つの側面がある。そして、それらはいずれも「市場」でないと役に立たないから、我々はまず「市場に参加す...
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学生に伝えたいお金のこと:その11(2,144字)
コメ2 ハックルベリーに会いに行く 47ヶ月前
「経験を日常」とするためには失敗をし続ける必要がある。このとき、「逃げ道」を用意しておかなければならない。なぜなら、逃げ道を用意しておけば致命傷を避けられるので、再び立ち上がってまた失敗することができるからだ。では、「逃げ道」とは何か?それは、「命綱」ともいうことができよう。あるいは「保険」とも...
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学生に伝えたいお金のこと:その10(1,527字)
コメ0 ハックルベリーに会いに行く 47ヶ月前
日常を体験にするには、何かに挑戦する(挑戦し続ける)必要がある。そして、挑戦には失敗がつきものだが、その失敗が大きいと致命傷になり、挑戦し続けられなくなる。だから、挑戦し続けるためには失敗が上手くなる必要がある。失敗が上手くなれば、失敗しても首の皮一枚で命をつなぎ止め、再び立ち上がって挑戦するこ...
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学生に伝えたいお金のこと:その9(1,907字)
コメ0 ハックルベリーに会いに行く 48ヶ月前
日常を「体験」にするためには、日常のマンネリ化を防ぐ――ということが重要である。「マンネリ化を防ぐ」とは、日常に新しい動きが生まれるような状況を作る――ということだ。ところで、日常というのはさまざまな要素で構成されるものの、その中でも新しい動きが生まれやすいのは「仕事」と「人間関係」である。だから、...
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学生に伝えたいお金のこと:その8(1,630字)
コメ0 ハックルベリーに会いに行く 48ヶ月前
日常が体験になると、それが「新しい話」へと転化する。「新しい話」を手に入れたら、それを元手に市場に参加できる。市場に参加できて、はじめてお金を稼げる。そうして、生きていくこともできるようになる。つまり、日常を体験にすることこそが、全てのスタート地点なのだ。日常を体験にすることは、お金を稼ぐ上での...
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学生に伝えたいお金のこと:その7(1,887字)
コメ0 ハックルベリーに会いに行く 48ヶ月前
ぼくは、『もしドラ』が売れてお金が入ってきたとき、「貯めよう」などとは微塵も思わなかった。むしろ、早く全部使い切ってしまおうと思った。なぜかというと、現金を持っていることは危険と考えたからだ。どう危険かというと、現金の価値はどんどん目減りしていくから、持っていると文字通り「腐る」のである。そのた...
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学生に伝えたいお金のこと:その6(1,743字)
コメ0 ハックルベリーに会いに行く 48ヶ月前
市場に参加するためには「違う話」をし続けなければならず、違う話をし続けるには「体験を日常」にしなければならない。では、どうすれば体験を日常にできるのか?ところで、思えばぼくは気づくと体験が日常になっていた。これは、半分は意識してそうしたのだが、半分は無意識にそうなった。おかげで、ぼくの話は毎回違...
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学生に伝えたいお金のこと:その5(1,622字)
コメ0 ハックルベリーに会いに行く 49ヶ月前
市場に参加するためには、いつも「違う話」をしなければならない。市場に参加できなければ、お金を得ることもできず、すぐに死んでしまう。だから、いつも違う話をするというのは、その人の生き死しにかかわることだ。きわめて重要な問題なのである。「生きることそのもの」といっても過言ではない。人は、違う話をする...
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学生に伝えたいお金のこと:その4(1,725字)
コメ0 ハックルベリーに会いに行く 49ヶ月前
お金は、市場での交換を促進するための道具だ。もっというと「交換の道具」である。交換の間にお金を挟むと、交換しやすさがぐっと増す。そのため、お金が生まれてから世の中の物々交換がぐっと促進した。いわゆる市場が活性化した。ところで、そんなふうに最初は物々交換の道具でしかなかったお金は、やがて保存のため...
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学生に伝えたいお金のこと:その3(1,592字)
コメ2 ハックルベリーに会いに行く 49ヶ月前
今の社会は「市場」を抜きには考えられない。昔、まだ人間の集団最大人数が30人くらいだった頃には、市場はなくても良かった。しかし、現代で生涯を30人としかかかわらないで生きることは不可能――特に日本では無理なので、ここでは市場というものは「ある」という前提で考えていく。さて、ここできつい言い方になるが、...
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学生に伝えたいお金のこと:その2(2,049字)
コメ0 ハックルベリーに会いに行く 49ヶ月前
よくよく考えたら、このメルマガでは以前にお金についての連載をしていた。お金の話の記事一覧だから、今回のシリーズは以前のものとかぶらないようにしなければならないだろう。ただ、以前のものは3年も前に書いた記事なので、ぼく自身何を書いたか忘れているし、また情報や価値観もアップデートされていると思うので、...
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学生に伝えたいお金のこと:その1(1,749字)
コメ1 ハックルベリーに会いに行く 50ヶ月前
先週の金曜日に京都にある龍谷大学の服部圭郎先生の授業とゼミでお話しさせていただく機会を得た。授業はzoomだったがゼミは教室で行われ、学生のみなさんと対話する機会も持てた。そのときに感じたのは、みんなあまり「お金」のことに関して考えていないのではないだろうか?――ということだった。質疑応答などもあった...