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この連載を書いている中、たまたま橘玲さんの『無理ゲー社会』という本が出た。この連載にも関連が深く、内容もおすすめなので、みなさんにも読んでほしい。
この本には、現代の格差社会がどのような構造から、またどのような背景から成立したのか――が書かれている。その社会を総称して「無理ゲー社会」とここでは呼んでいる。
無理ゲー社会とは、現代人の生きることが、ゲームにたとえると実にハードモードになっている――ということだ。実力さえあれば天国だが、そうでないと地獄である。しかも、地獄に落ちると何も救いがない。お金も地位も名誉も何も得られない。それが無理ゲー社会の実相である。
ちょうど先日、小田急線で刃物を持った男が乗客を無差別に襲うという事件が起きた。動機は「幸せそうな勝ち組の女性を見て殺したいと思った」からだという。
また、その前に新宿ドン・キホーテで万引きをし、警察に通報
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