ハックルベリーに会いに行く
マンガの80年代から90年代までを概観する:その21(1,734字)
今回は、『ドカベン』がなぜ柔道マンガからスタートしたか――を書くつもりだったが、少し趣向を変えて、ぼくが今マンガについて思っていることを散文的に書いてみたい。
まず、そもそも「マンガはなぜこれほど日本で流行したのか?」という疑問がある。マンガは日本で生まれ、発展した。そこから世界中に広まって、今では一定の人気を得ている。
そのマンガの魅力の源泉はどこにあるのか?
最も根源的なマンガの本質とは何か?
それは、「ふざける」ということにあると思う。マンガは、ふざけることを目指す。それが、ふざけられない日本の子どもの心に刺さったからだ。
マンガは、面白いことに、不良は読まない。真面目な子ほど読む。不良がマンガを読むようになったのは、ずいぶん後のことだ。
それは、マンガがふざけることを目的としていたからだ。だから、ふざけることのできなかった真面目な子供たちほど、マンガを読んだ。ふざけられた子供たちは
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