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近年になって、生きるというのは「状態」であるということが明らかになりつつある。生命の存在はほとんど物理学的に証明できる。そして心も、また物理的な存在なのだ。
エネルギーがあって、それによって状態が変化する。その状態の変化が、いろいろな経緯はあるけれども、最終的に心を生む。だから、エネルギーがなくなれば心もなくなるし、最終的には時間もなくなる。何もなくなる無の世界がというものが、この宇宙には存在するのだ。
しかし、今の我々が住む世界には、エネルギーが存在する。従って、状態が動き、時間も存在する。この「状態が動いている」という現象の中で、人間が生まれ、その中に心が宿り、最終的には意識というものが生み出された。これらは、全て物理的な運動なのだ。
そして、面白いことにそうした見立て(概念)は、仏教や孔子の思想、あるいはアリストテレスの哲学とも反しない。それどころか、理論物理学を極める際に、学者がそ
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