人類史において「戦争」は、第一次世界大戦までは社会にとってのカンフル剤だった。だから、戦争はむしろ利益が大きく、一つのソリューションともなっていた。

しかしながら、20世紀前半に科学が進歩しすぎて、戦争がシャレではなくなった。おかげで、それ以降の戦争は社会にとっての意味を変えた。ソリューションではなく、ただたんに害悪でしかなくなった。

それでも、ソリューションだった頃の名残は消えず、戦争は今でも残っている。が、いずれ絶滅は免れないだろうし、実際に消えていっている。
ロシアのウクライナ侵攻は、その意味では「イタチの最後っ屁」的な事象である。戦争は、むしろこれをきっかけになくなるだろう。割に合わないと、全人類が認識するからだ。

そういうふうに、「当たり前であったことが当たり前ではなくなる」ということを、人類はここ数百年、ずっと体験している。そして、それに対して驚くほど上手く対応してきた。

なぜ