ハックルベリーに会いに行く
お金にまつわる思考実験:その3(1,566字)
人間は、太古の昔から社会の中でないと生きていけない。その意味で、原始時代から「社会主義」だった。
社会主義の村落では、和を乱す者は殺された。そのため、和を乱す者の子孫は残らなかった。
だから、和を尊ぶ者の遺伝子が優位となった。
しかし一方で、村の中の競争に勝ち抜かないと、子孫(遺伝子)を残せないという条件もあった。そこで、和を乱さないようにしつつ、自分が目立つという難しい立ち回りが課せられた。
この難しい立ち回りをこなすには、二つの方法があった。
一つは、Win-Winの「取引」を上手に構築するということだ。商売上手になるということだ。あるいはマネジメント上手になるということだ。社会の潤滑油になるということである。
これなら、自分が目立ち、伴侶を得られる一方で、社会に必要とされるため、殺されもしなかった。
もう一つの方法が、陰謀である。自分が目立たないように、他の人を殺すのだ。
原始時代、
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