ハックルベリーに会いに行く
マンガのはじまり:その9(1,703字)
江戸が終わって明治になると、世の中は再び窮屈になった。今度は「政府」が、幕府に代わって人々を同調圧力で縛り始めたからだ。
そのとき、まるで救世主のように、日本に2人の「ふざける男」が現れた。渋沢栄一と福澤諭吉である。
2人はともに、「明治政府」の要人だった。そのため、2人とも公職に就くよう政府から請われたが、これを蹴って野にとどまった。そうしてフリーな立場で活躍したのだ。渋沢は経済の世界で活躍し、福澤は教育の世界で活躍した。
この2人は、ともにかなり明確に明治政府を批判していた。その縛ってくる態度が気に入らなかったからだ。せっかく江戸の窮屈さが嫌で幕府を倒したのに、再び窮屈にしたのでは元の木阿弥だった。
それでも、明治政府の権力はあまりにも絶大だった。そのため、2人は表立っては政府と対立しなかった。また、中に入って変えようともしなかった。そういうことをしても、結局権力にねじ伏せられ、望むよ
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