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面白いことに、Wikipediaに「庭園史」なる項目がある。
このことからも、「庭」というのは実に「文化的」な存在だということが分かる。
ところで、これをつらつら見ていて思ったのは、ぼくがヨーロッパの「庭園」と聞いて、まず思いつくのはイタリアの「カゼルタ宮殿」である――ということだ。
この庭の特徴は、なんといってもその「壮大さ」と「幾何学性」だ。誰が見ても、完全に常軌を逸している。およそ「ヒューマンスケール」というものからはかけ離れている。実に非人間的な景観である。
この庭は、歩いていてもちっとも楽しくないだろう。完全に「眺めるため」の庭だ。それも、宮殿の決まった場所から眺めないと面白くないはずだ。それゆえ、「思わぬ発見」というものにも出会えない。完全に演出された空間である。
それゆえ、この庭はしばしば「日本庭園の極北」
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