ハックルベリーに会いに行く
マンガのはじまり:その14(1,888字)
宮武外骨という人がいる。
1867年(慶応3年)に香川県で生まれ、明治14年(1881年)、14歳のときに上京する。その後ジャーナリストを志し、新聞や雑誌を発行するようになる。
反骨精神に富んだ彼は、しきりに明治政府を批判した。特に1889年(明治22年)、22歳のとき、主宰する「頓知協会雑誌」という雑誌で、大日本帝国憲法発布式をパロディ化した戯画「頓知研法発布式」を掲載する。
明治政府やそれが満を持して定めた日本最初の憲法はおろか、明治天皇まで文字通り「骸骨」に描いて茶化した過激な風刺画だ。これによって外骨は、不敬罪のかどで逮捕され、禁固3年の刑に処せられる。大変に重い処分だが、ここから約20年後の1910年(明治43年)に起きた大逆事件では、数多くの人が死刑になった。そのことを考えると、この頃はまだ時代が鷹揚だったといえよう。
この外骨は、1901年(明治34年)、34
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