ハックルベリーに会いに行く
令和日本経済の行方:その29(2,485字)
日本社会は、うまくできていると思う。それは「昔が」ということではなく、「今も」そうだと思う。
日本社会のすぐれた特徴の一つに「本音と建前を使い分ける」というのがある。これが昔も今も強烈に効いている。
コロナのときも、口ではマスクが大事と言いながら、実際は軽視した。すると、本音と建前の間を自由に行き来することができた。そうすることで、生き方の多様性が担保されたのだ。
それが、良くも悪くもグローバル社会に馴染みにくいという性質にはつながっている。おかげで、諸外国からはいまだに不思議がられている。
それにもかかわらず、日本人はこのシステムを採択し続けている。むしろ令和になってから、本音と建前の使い分けがますます大きくなったのではないだろうか。
おかげで、今の日本社会は限りなく自由が広がった。本音と建前の差が開けば開くほど、選択できる生き方が増えたからだ。
しかしその結果、少子化が起こった。人々が
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