ハックルベリーに会いに行く
令和日本経済の行方:その35(1,722字)
令和の日本経済には、「新しい移動」への移行が切実に求められている。なぜなら、現在の日本の移動はあまりにも成熟しているため、イノベーションが起こしにくくなっているからだ。それが、経済の停滞を招いてもいる。
例えば、在来線の速度やダイヤはもう50年も固まったままだ。つまり、成熟が極まって、変化が起きにくくなっている。
一方自動車は、電車に比べるといまだに進化はしている。50年前よりはるかに安全で便利になり、しかもスピードは増した。
それに伴って利用者も増えた。地方では、今や電車の存在感がかすんでしまい、完全な車社会が実現した。その意味で、ゆるやかに「モータリゼーション」が進化した。
しかしその自動車とて、肝心の「道を人が運転して走る」という基本的な構造やシステムは変わっていない。それのブラッシュアップをしてきたに過ぎない。
だから、人々にできるのはせいぜいが道と自動車を整備するくらいで、逆にい
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