• このエントリーをはてなブックマークに追加
マンガのはじまり:その22(1,473字)
閉じる
閉じる

新しい記事を投稿しました。シェアして読者に伝えましょう

×

マンガのはじまり:その22(1,473字)

2023-03-13 06:00
  • 2
一平がヨーロッパに移住したのは1929年(昭和4年)。そこから2年ほど在留し、1932年に帰国する。
その後、1936年に朝日新聞社を退き、仏教の研究に打ち込んだり、和歌や戯曲を書いたりするようになった。

この頃、かの子も川端康成の指導を仰ぎながら文学の道に突き進む。二人して芸術と格闘する時代に突入するのだ。
二人は、お金にこそ不自由することはなかったが、心は苦しかった。愛とは何か、また生きるとは何かということが分からず、もがき苦しんでいた。

長男の太郎はヨーロッパにとどまったままだったので、ずいぶんと疎遠になった。かの子は、小説を書きながら、一方では何人もの愛人たちと関係を持った。一平はそれらを全て許してはいたが、しかし自分の心の置き所というものがなかなか見つけられなかった。

それで一平は漫画の連載はほどほどに、仏教と文学にのめり込む。ところが1939年、その苦闘のパートナーであったかの
この記事は有料です。記事を購読すると、続きをお読みいただけます。
ニコニコポイントで購入

続きを読みたい方は、ニコニコポイントで記事を購入できます。

入会して購読

この記事は過去記事の為、今入会しても読めません。ニコニコポイントでご購入下さい。

コメント コメントを書く

つかぬことをお聞きしますが、映画「フェイブルマンズ」をご覧になられましたか?是非とも先生の批評をきいてみたいです。

No.1 20ヶ月前
userPhoto 岩崎夏海(著者)

>>1
まだ見ていませんがぜひ見たいと思っていました!近日中に見てまた感想を書きたいと思います。

No.2 20ヶ月前
コメントを書く
コメントをするにはログインして下さい。