ハックルベリーに会いに行く
庭について:その32(1,757字)
18世紀半ば、植物園の「テーマパーク化」を受けて、庭はどんどんと装飾的になっていった。すると、それに反発する勢力が現れる。一番手はウィリアム・ロビンソンだ。
ロビンソンは、1938年にアイルランドで生まれる。首都ダブリンで庭師としての修行を積むと、23歳のときにイギリス・ロンドンに渡り、そこであらためて非人工的な、自然な植栽に魅力を見出す。当時、巷に溢れるようになっていた装飾的な植栽を嫌い、より自然な庭造りへ帰ろうと提唱する。
彼が特に嫌ったのは「毛氈花壇」で、これは彩度が強く背の低い花を幾何学的に並べることで、庭に文様を描くというものである。今でも世界中のあちこちの公園で見られるし、また「テーマパーク」には欠かせないものとなっている。日本では、ハウステンボスなどが代表的だ。
ロビンソンは、これを多用するようになった「ガーデネスク」の理論も嫌った。そうして、ジョン・ラウドンやジョセフ・パク
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