• このエントリーをはてなブックマークに追加
庭について:その32(1,757字)
閉じる
閉じる

新しい記事を投稿しました。シェアして読者に伝えましょう

×

庭について:その32(1,757字)

2023-06-02 06:00
    18世紀半ば、植物園の「テーマパーク化」を受けて、庭はどんどんと装飾的になっていった。すると、それに反発する勢力が現れる。一番手はウィリアム・ロビンソンだ。

    ロビンソンは、1938年にアイルランドで生まれる。首都ダブリンで庭師としての修行を積むと、23歳のときにイギリス・ロンドンに渡り、そこであらためて非人工的な、自然な植栽に魅力を見出す。当時、巷に溢れるようになっていた装飾的な植栽を嫌い、より自然な庭造りへ帰ろうと提唱する。

    彼が特に嫌ったのは「毛氈花壇」で、これは彩度が強く背の低い花を幾何学的に並べることで、庭に文様を描くというものである。今でも世界中のあちこちの公園で見られるし、また「テーマパーク」には欠かせないものとなっている。日本では、ハウステンボスなどが代表的だ。

    ロビンソンは、これを多用するようになった「ガーデネスク」の理論も嫌った。そうして、ジョン・ラウドンやジョセフ・パク
    この記事は有料です。記事を購読すると、続きをお読みいただけます。
    ニコニコポイントで購入

    続きを読みたい方は、ニコニコポイントで記事を購入できます。

    入会して購読

    この記事は過去記事の為、今入会しても読めません。ニコニコポイントでご購入下さい。

    コメントを書く
    コメントをするにはログインして下さい。