ハックルベリーに会いに行く
石原莞爾と東條英機:その1(1,692字)
石原莞爾と東條英機は面白い。そもそも昭和の帝国陸軍は知ると本当に面白いのだが、なにしろ日本は戦争に負けてしまったため、彼らのことは歴史として素直に語れないところがある。おかげで、よっぽどの国粋主義者や歴史オタクでないと、なかなか石原莞爾や東條英機について知らない。また、知っていても偏った価値観を持っていて、ニュートラルに見られない場合が多い。取り分け、彼らの人間性について考察する人は少ない。
そこでこの連載は、石原莞爾と東條英機はどのような人物だったのか、ということを考察してみたい。また、犬猿の仲だった二人の関係についても考察する。なにしろ、東條英機は石原莞爾を陸軍から追い出した張本人だし、一方の石原莞爾は、一度は東條英機暗殺計画にも加担しているのである。
ただ、確かに仲は悪かったが、分かりやすい喧嘩をしていたわけではない。年下の石原が一方的に東條を侮蔑して、東條はただそれに対して正当に怒
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