トーマス・チャーチは、1948年にダネル邸庭園を設計する。その最大の特徴は「空豆型の湾曲した外縁を持つプール」だ。

今日、湾曲した外縁を持つプールは決して珍しくない。特にカリフォルニアの豪邸には採用されるケースも多いが、その最初のものがダネル邸庭園で、それをデザインしたのがチャーチなのである。

ところで、チャーチは1955年に出版したその代表的著作である『庭園は人々のためにある』の中で、「庭の設計プロセスにおける4つの原則」を述べている。それは以下のようなものだ。

1.「統一感」
家とその庭を自由な流れで統合し、全体としてのデザインを考慮すること。

2.「機能」
屋外のレクリエーションおよび社交エリアと屋内の対応エリアとの関係、および屋外サービスエリアと世帯のニーズとの関係、そこに住む人々を喜ばせ、サービスを提供すること。

3.「シンプルさ」
デザインの美しさと経済的な成功はこれにかかって