団塊ジュニアの親である団塊世代は、バブル崩壊で大きく挫折した経験を持ち、また「子育ても上手くいかなかった」という感慨を持っているので、自信を失っている。だから、就職や結婚をしない団塊ジュニアには強く出られないケースが多かった。

また、団塊ジュニアはその逆に、最近まで自信を持っている人が多かった。それは、子供時代はまだ自信のあった親に厳しく育てられたからだ。そこでさんざん抑圧され、「自由になりたい」と思いながら育った。

ところが、思春期になってバブルが弾けると、親が自信を失ったため、いきなり解放され、自由になった。そして、それに強い快感を覚えた。
これが、子供のときから自由だったら、状況は大きく違っていただろう。彼らは、思春期になって初めて自由を勝ち得た。だから、必要以上に自由を尊ぶようになったのだ。

また、彼らはそれを「自分で獲得した」と錯覚した。本当はバブル崩壊の副産物に過ぎないのだが、