ハックルベリーに会いに行く
庭について:その48(1,668字)
「水」とは何か?
取り分け庭、あるいは日本庭園にとっての水とは何か?
まず、日本は水が「豊富」である。それは、日本列島に雲がよくぶつかり、そこで雨が発生するからだ。発生した雨は山を下り落ち、谷に沿って川を形成する。ところどころのくぼみには池ができ、やがて全ては海に流れ落ちる。
日本は四方を海で囲われており、よっぽどの山奥でも行かない限り、海からの距離はそう遠くない。現代日本人で、海を見たことがないという人はなかなかいないだろう。
また、日本は水が豊富であるゆえに多湿で、そのことが独特の植生を生み出している。有り体にいうと、豊かで多様な植生を生み出している。日本ほど植物が元気な国も少ないが、さらにいうと多様な国はもっと少ない。日本の植物はバラエティに富んでいるのだ。
なぜバラエティに富んでいるかというと、気象が多様だからだ。気象は、季節によっても異なってくるが、それ以上に地形によって大きく異
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コメント
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