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偽物の個人時代における最大の懸案は「恋愛」だろう。恋愛の問題を解決しないまま、個人時代を始めてしまった。だから、いつまで経っても恋愛が、問題の火種としてくすぶっている。
人は、個人時代を求めている。それでいながら、恋愛も求めている。しかし、個人主義と両立できる恋愛の形が、今のところない。だから、多くの人がその板挟みに苦しめられている。その矛盾を解消しようと、あの手この手を尽くしている。
その試行錯誤が生み出した最大の文化が「オタクコンテンツ」だ。オタクコンテンツは「疑似恋愛」として機能するため、個人主義と恋愛とを擬似的に両立できた。
ところが疑似恋愛には、最終的に「疑似のままやめづらい」という欠陥のあることが、近年露呈した。それがさまざまな業界――ジャニーズ、宝塚、ホスト、フィギュアスケートなど――でさまざまな事件を起こし、今、限界を迎えつつある。
疑似恋愛は、特に女性にとってハードルが高
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