• このエントリーをはてなブックマークに追加
庭について:その55(2,050字)
閉じる
閉じる

新しい記事を投稿しました。シェアして読者に伝えましょう

×

庭について:その55(2,050字)

2023-11-24 06:00
    禅庭の巨大なイノベーターである夢窓疎石は、当時最も力を持っていた僧侶でもあった。

    夢窓疎石は1275年に三重県で生まれる。実家は天皇の子孫という家柄で、いわゆる貴族であった。ところが、幼い頃に母方のお家騒動に巻き込まれ、山梨県に移住する。

    10代で山梨県のお寺に入門し、修行を始める。最初は天台宗や真言宗を学ぶが、その教えに納得感を得られなかった。修行そのものが形骸化していて、本質的ではないと感じたのだ。

    そこでより本質的なものに近づこうと、禅宗に鞍替えし、京都に来る。臨済宗のお寺に入って、やがて夢窓疎石を名乗るようになる。
    その後、鎌倉に移って修行を続け、1305年に印可を受け、独り立ちした。ちょうど30歳のときだった。

    印可を受けてから、後塵の指導や布教のため、全国のお寺を回るようになる。その生活を20年ほど続けた後、50歳になった1325年、後醍醐天皇の依頼で再度京都へ上り、彼のコンサ
    この記事は有料です。記事を購読すると、続きをお読みいただけます。
    ニコニコポイントで購入

    続きを読みたい方は、ニコニコポイントで記事を購入できます。

    入会して購読

    この記事は過去記事の為、今入会しても読めません。ニコニコポイントでご購入下さい。

    コメントを書く
    コメントをするにはログインして下さい。