ハックルベリーに会いに行く
石原莞爾と東條英機:その37(1,931字)
満州は中国(漢)の一部ではあったが、モンゴル人や朝鮮人も数多く入植し、異国の文化もかなり混入していた。そうして満州独自の文化というものを形作っていた。
さらにそこへ北方から侵略を窺うロシアの文化も流入され、実に混沌とした状況だった。中国、モンゴル、朝鮮、ロシア、そして日本が、元からいた現地民と入り乱れている状況だった。
そういう状況の中で、日露戦争においてロシアの侵略を排撃した日本及び日本軍は、満州における鉄道の運営と国土の防衛を担うようになった。これを契機に日本の資本などが入って、近代化と開発とが急激に進んだ。そうして、石油や石炭などの発掘が盛んに行われるようになったのだ。
この鉱物資源は、戦争に欠かせないエネルギー供給源となったため、日本陸軍に重要視される。特に第一次世界大戦における「総力戦」をヨーロッパ現地で視察した永田鉄山は、「満蒙(満州とモンゴル)こそ日本の生命線」と考える。そも
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