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モノマネ人間というのはたいてい表層だけを真似る。本質を理解しそれを自分なりに咀嚼して作り変えたりしない。
本質を理解しそれを自分なりに咀嚼して作り変えることを「換骨奪胎」あるいは「守破離」という。そんなふうに、四文字熟語や慣用句になるくらい、この方法は古来より伝わってきた、確立された人間の成長メソッドなのである。
それゆえ、モノマネ人間にも二種類いるといえよう。表層を真似ただけのものと、換骨奪胎をしたものである。両者は似て非なる存在である。
この両者は、モノマネ人間の一つの究極ともいえる「モノマネ芸人」にも存在する。表層を真似ているだけのモノマネ芸人と、換骨奪胎したモノマネ芸人である。
そうして、以前は「表層」タイプばかりだったが、近年は「換骨奪胎」タイプが増えている。原口あきまさが鏑矢だったように思うが、モノマネをすると、その相手になりきれるという芸である。
換骨奪胎タイプは、モノマネ相
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