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本質的に生きる方法:その24(1,824字)
コメ0
ハックルベリーに会いに行く 5日前
スマホが普及したことで、人間は本質的に生きなければならなくなった。つまり、非ロボット的に生きなければならなくなった。なぜなら、人間のロボット的な部分は、ほとんど全てスマホが担ってくれるようになったからだ。今考えると、電話というのはきわめてロボット的である。なぜなら、そこには「プロトコルの確立」が...
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本質的に生きる方法:その23(1,945字)
コメ3
ハックルベリーに会いに行く 1週間前
スマホの普及は「本質的に生きる」という本連載の命題と強く関係している。スマホが普及したことで、人は本質的に生きなければならなくなったからだ。そして本質的に生きなければならなくなった結果、少子化が進んでいる。産業革命以降の150年のような生き方は、心理的にはもちろん物理的にも継続不可能になった。その結...
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本質的に生きる方法:その22(1,784字)
コメ1
ハックルベリーに会いに行く 2週間前
パソコンの普及はホワイトカラーを駆逐するきっかけとなった。そしてホワイトカラーの駆逐こそ、近代社会の終焉を意味した。だから、パソコンの登場は歴史的にきわめて大きなできごとだった。ただパソコンの普及を巡っては、歴史は少なからず複雑な動きをした。それは、パソコンが「人を選んだ」からだ。パソコンは一部...
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本質的に生きる方法:その21(1,872字)
コメ0
ハックルベリーに会いに行く 3週間前
1960年代から徐々にコンピューターが人間の仕事を奪っていった。それは鉄道から始まった。自動改札もそうだがその前に、特急の指定券発券システムがあった。これを「マルス」という。鉄道の指定席を全国どこからでも発券できるようにするため、全国の主要な駅に通信網を張り巡らせた。そうしてできたのが「みどりの窓口...
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本質的に生きる方法:その20(1,620字)
コメ0
ハックルベリーに会いに行く 4週間前
ブルーカラーが仕事を奪われた事例で、自動郵便仕分け機と並んで印象深いものがもう一つある。それは自動改札機だ。自動改札機は1970年代には関西で一般的になった。しかし首都圏特にJR(当時国鉄)ではなかなか導入されなかった。理由は簡単で、国鉄の労働組合が断固として反対したからだ。改札員の仕事が奪われるから...
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本質的に生きる方法:その19(1,862字)
コメ0
ハックルベリーに会いに行く 1ヶ月前
ブルーカラーは「いつ」、ホワイトカラーにその立場を追われたのか?これの答えに正確な日付はない。なぜならこの現象は、長い時間をかけてゆっくりと、徐々に起こっていったからだ。ただ、コンピューターの進歩に歩調を合わせたということはいえる。コンピューターが進歩を遂げるに連れて、ブルーカラーの仕事をどんど...
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本質的に生きる方法:その18(1,672字)
コメ0
ハックルベリーに会いに行く 1ヶ月前
歴史を紐解くと、産業革命――特に鉄道の登場が、人々の生活を一変させたことが分かる。その変化の大きさは我々の想像以上だ。なにしろ国の「形」を大幅に作り替えたのだから。それは「社会形態が変化した」という比喩的な意味ではなく、文字通り物理的な国土が大きく変わった。鉄道が作りやすいように、地形を徹底的に改...
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本質的に生きる方法:その17(1.768字)
コメ0
ハックルベリーに会いに行く 1ヶ月前
「家」とは何か?人間なら、ホームレス以外は家がある。持ち家と賃貸があるが、いずれにしろ自分が寝起きするという意味では変わらない。そのため、多くの人が「家」というと「寝る場所」と考える。そしてそこから、「くつろぐ場所」「リラックスする場所」というふうに考える。そして、ほとんどの人は家にそれ以外の機...
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本質的に生きる方法:その16(1,658字)
コメ0
ハックルベリーに会いに行く 2ヶ月前
「本質的に生きる」ということが、ぼくがこれまで生きてきた中で培ってきた価値観である。それには理由がある。ぼくは元々本質的な生き方をしていなかった。しかしそこに少なからぬ違和感はずっとあった。そしてその違和感を拭うために「どう生きればいいのか?」ということをずっと考えてきた。そのため、あれこれと試...
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本質的に生きる方法:その15(1,686字)
コメ1
ハックルベリーに会いに行く 2ヶ月前
これからの時代は「本質的」に生きる必要がある。なぜならAIの登場で「表面的」な魅力の価値が損なわれたからだ。病院経営においては、病院の外観を整えることより医療の質が重要になった。当たり前といえば当たり前だが、今までは病院の外観がだいじな時代がずっと続いていたのだ。そして医療の質を上げるためには、技...
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本質的に生きる方法:その14(1,829字)
コメ0
ハックルベリーに会いに行く 2ヶ月前
ここ20年くらい、ぼくは建築あるいは空間についてこだわり、研究してきた。なぜかというと、今から20年ほど前に、人間の生き方を決定づけるものこそ「空間」だと気づいたからだ。そして空間を本質的にすれば、本質的に生きられる。逆に空間を非本質的にすれば、非本質的な生き方にしかならないと分かった。そこからぼく...
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本質的に生きる方法:その13(1,628字)
コメ0
ハックルベリーに会いに行く 2ヶ月前
ル・コルビュジエとフランク・ロイド・ライトに共通している部分がある。それは「空間の美」を追求しているということだ。だからそれが一つの本質ということもできよう。空間もやはり「美」は重要な目的地なのだ。ただ、そこに至るまでの二人のアプローチは違う。コルビュジエが「機能美」を追求したのに対し、ライトは...
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本質的に生きる方法:その12(1,747字)
コメ0
ハックルベリーに会いに行く 3ヶ月前
コルビュジエの有名な言葉に「住宅は住むための機械である」というものがある。これはコルビュジエがその建築において何よりも「機能」を重視したことの証しだ。そして、その「機能」を可能な限り「美」しく見せようとした。つまり「機能美」を追求したのだ。サヴォア邸には、その思想が十全に表れている。それはピロテ...
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本質的に生きる方法:その11(2,110字)
コメ0
ハックルベリーに会いに行く 3ヶ月前
フランク・ロイド・ライトの建築は「アール・デコ」のスタイルがベースにある。「アール・ヌーヴォー」を用いたことはない。それは、近代のテクノロジーに対して、深いところで共感あるいは賛同の気持ちを持っていたからだ。ただし、それでいながらアール・デコをそのまま踏襲するのではなく、大きな「アンチテーゼ」を...
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本質的に生きる方法:その10(2,233字)
コメ0
ハックルベリーに会いに行く 4ヶ月前
本質的に生きるためには「土」とともに生きることが不可欠だ。また土木と共に生きることが不可欠だ。そう考えると、本質的に生きた人としてまず釈迦やガンジーが浮かび上がる。彼らは土と共に生きた。本質的な活動を発展させる中で、必然的に土へと向かった。ところで、ここで少し話は飛ぶが、ぼくは建築家のコルビュジ...
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本質的に生きる方法:その9(1,670字)
コメ0
ハックルベリーに会いに行く 4ヶ月前
ぼくが糸島に来たきっかけの一つに、ぼく自身が「土」のことをよく知らなかった――ということがある。数年前、ぼくは「土について全くの無知である」ということに気づかされた。そして驚愕した。これだけ知識に溢れたぼくが、あらゆる知識の中で最も重要ともいえる「土」について何も知らないというのは、狂気の沙汰とし...
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本質的に生きる方法:その8(1,716字)
コメ0
ハックルベリーに会いに行く 4ヶ月前
アメリカでトランプ氏が大統領に当選したことに続き、日本でも斎藤元彦氏が兵庫県知事に当選した。そのことから今、日本でも徐々に「本質的に生きる」という人が増えているようにも見える。「和を以て貴しとなす」を捨てる人が増えているようにも見える。しかし、単純にそうと言い切れない。なぜなら、そこにはまた別の...
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本質的に生きる方法:その7(1,890字)
コメ0
ハックルベリーに会いに行く 4ヶ月前
使われる人間とは何か?それは他人の価値観で生きる人間である。では「他人の価値観で生きる人間」というのはどのようなものか?それは自分よりも社会との関係性――つまり「和」をだいじにする人間のことだ。今度のアメリカ大統領選は日本でも話題になった。そこであぶり出された面白い現象があると思っている。それは、...
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本質的に生きる方法:その6(1,775字)
コメ0
ハックルベリーに会いに行く 5ヶ月前
AIは愚者に似ている。どこが似ているかというと、誰かが発明したものを利用することで成果を上げる――というところだ。与えられた道具の最適な使い方を考えること。あるいはそれを再編集すること。これこそ愚者の最も得意なことである。いわゆる1を10にするというものである。反面、発明やイノベーションつまり0を1にする...
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本質的に生きる方法:その5(1,812字)
コメ0
ハックルベリーに会いに行く 5ヶ月前
本質的に生きる方法は、これまでの社会では賢者がしていれば良かった。なぜなら、これまでは愚者の社会だったからだ。なぜ愚者の社会だったかというと「文明」の助けがあったからだ。文明は愚者を助け、賢者をそれほど必要としなかった。それでおよそ5000年前から、どんどんと愚者が増えていったのだ。文字が発明された5...
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本質的に生きる方法:その4(1,850字)
コメ2
ハックルベリーに会いに行く 5ヶ月前
なぜ釈迦をはじめとして偉大な人たちが偉大な発見を過去に何度もしているのに、それは広まらないのか?それは、人間を含むあらゆる生き物の生存は、「賢者」よりも「適者」の方が有利だからだ。適者生存の法則である。これが人間界でも成り立っている。そして人間界において、「生存適者」とは幸か不幸か「愚者」なので...
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本質的に生きる方法:その3(1,595字)
コメ0
ハックルベリーに会いに行く 5ヶ月前
釈迦は仕事を禁じた。なぜか?それは、その方が本質的に生きられるからだ。ではなぜ仕事をしないと本質的に生きられるのか?それは、仕事というのは執着を生み出すからである。そして執着こそが本質的な生き方を阻害する。だから、仕事を取り除くことで本質的に生きる道は開かれやすくなる。ではなぜ仕事は執着を生み出...
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本質的に生きる方法:その2(1,533字)
コメ0
ハックルベリーに会いに行く 5ヶ月前
イズムを捨てて生きるにはどうすればいいか? あるいは、イズムと反対の生き方とはどういうものか?実は、それを表現する言葉はいくつもある。虚心坦懐、是々非々、現実主義的。どれも「理想に囚われない」という意味である。「現実を見る」ということだ。見るだけではなく、受け止めることが重要である。もっというと...
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本質的に生きる方法:その1(1,489字)
コメ0
ハックルベリーに会いに行く 6ヶ月前
来たるべき「超能力社会」において、そこに参加するほとんどの人が結果的に苦しむことになる。従って、多くの人はそもそも参加せず、新たな生き方を模索した方がいい。そしてそれは、それほど難しいことではない。産業革命まで、あるいは明治維新まで、多くの人々はそういう生き方をしてきた。ところが、産業革命によっ...