[質問]
以前、キャンベルの『千の顔を持つ英雄』とボグラーの『物語の法則』についてお話されておりましたが、他に、物語の分析や実際の創作に役立つおすすめの本があれば教えてください。

[回答]
物語の分析に役立つ本なら、拙著ですが「小説の読み方の教科書」はおすすめです。
「小説の読み方の教科書」
また、牛島信明さんの「反・ドン・キホーテ論―セルバンテスの方法を求めて」
江川卓さんの「謎とき『罪と罰』」
柳瀬尚紀さんの「ジェイムズ・ジョイスの謎を解く」
筒井康隆さんの「短編小説講義」
なども、ぼくが小説を勉強した本です。


[質問]
この頃、『永遠の0』をはじめ百田尚樹さんの本が非常によく売れています。書店に足を運ぶと百田さんだけのコーナーがあり、著書が山積みになっているほどです。百田さんの小説がこれほど大ヒットしている要因を、岩崎さんはどのように捉えておられるでしょうか。

[回答]
百田さんの小説は、「時代の空気」という