かわんごさんが「物語」についてこんなことを書いていた。

物語における「現実世界」のメタファー

これに違和感を覚えたので、「そもそも『物語』とは何か?」ということについて、ここであらためて論考しておきたい。


古代、人々はものごとをあまり深く考えず、野山を駆け巡って生きていた。
やがて、「この世界を科学的に『理解』し『予測』すると、より安全に生きられる」ということが分かってきた。
例えば、「季節は巡る」ということを「理解」すると、「やがて冬が来る」と予測できるようになる。すると、冬に備えて秋のうちに備蓄でき、生存率が高まったのだ。

「理解」と「予測」は、非常に便利なソリューションである。この世のさまざまなことを理解できると、予測の精度が上がって、それに基づいてさまざまな対応策を講じられる。
特に、人類の生活に多大な影響を及ぼす「天気」は、古代から理解と予測の一番の対象となってきた。科学がなぜ発展したかといえ