ハックルベリーに会いに行く
ライトノベルの書き方:その18「お互いに影響し合うキャラクターの条件」(1,922字)
「サンチョ・パンサ型」の「脇役」というのは、主人公との相関関係の中で描かれる。主人公から影響を受けるのと同時に、主人公に影響を与えもする。そうして、物語を通じ、両者の関係が溶け合ったり、逆転したりするのだ。
そういう相関関係を描く上で重要となってくるのは、主人公と脇役、両キャラクターの「関係性」だ。それが、ある矛盾した条件を満たしていなければならない。
その矛盾した関係とは、両者が「違う」ということと同時に「同じ」であるということだ。これらを満たして初めて、お互いに溶け合ったり、逆転したりする関係性を描けるのである。
これを、小説「ドン・キホーテ」を例に見てみたい。
まず「違う」ということについて、これは前回も述べたように、ドン・キホーテが「主人」であるのに対し、サンチョ・パンサが「従者」であるというのがまず違う。それ以外にも、夢見がちなドン・キホーテに対し、サンチョ・パンサは現実的。痩せ
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