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世の中を良くする最高にして唯一の方法がある。それは「世の中を悪くすること」だ。
例えば、第二次大戦並みに世の中を悪くする。すると、戦後の一時期のように明るく平和な世の中が来る。これは、童話「泣いた赤鬼」で「青鬼」がとった戦略でもある。
その逆に、世の中を悪くする方法もある。それは、世の中を悪くせずに良くしようとすることである。つまり、二兎を追うような行為だ。すると、一兎をも得ず、泥沼にハマる。
第二次大戦前、日本は富を維持したままそれを拡大しようとした。その無理がたたって、何百万もの人が死んだ。
世の中は、本質的にそうなっている。「人間万事塞翁が馬」だ。
では、そういう世の中でどう生きるべきなのか?
ぼくは、基本的には傍観者になるしかないと思っている。流れに身を任せるしかないと思っている。
流れに身を任せるというのは、しかし簡単なようで難しい。なぜなら、人間には「流れに身を任せたくない」と
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