ハックルベリーに会いに行く
教養論その2「時代によって変化しない教養」(2,088字)
教養とは何か?
前回紹介した川上量生さんのインタビューには、「ある時代のあるクラスター(集団)の人たちにとって、コミュニケーションをするのに最低限必要な共通言語」とあった。
しかしながら、ぼくはこれを定義としては狭いと思った。というのも、必ずしもあるクラスターの共通言語になっていなくとも、能力を分かつ知識というものがあるからだ。共通言語になっていないからこそ、そこで大きな差がつくというものが。
今日は、そのことについて見ていきたい。
ここで考えたいのは、上の川上さんの発言にあった「ある時代」ということだ。川上さんは、教養というのは「時代によって変化する」ということをいっている。そして、その代表例に挙げられているのが「シェイクスピア」や「夏目漱石」だ。かつては(昭和ぐらいまでは)それを知っていることが教養だったが、今はそうではなくなっている。あるいは、夏目漱石の生きていた時代は漢詩を知ってい
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