ハックルベリーに会いに行く
佐渡島庸平さんの『ぼくらの仮設が世界をつくる』という本はおすすめです(2,039字)
佐渡島庸平さんの『ぼくらの仮設が世界をつくる』という本を読んだ。これは、最近では最も夢中になって読んだ。なぜなら、ぼくが今突き当たっている問題について、鋭い洞察を投げかけてくれていたからだ。
そこで今日は、その本の内容と、思ったことについて書きたい。
佐渡島さんは、編集者だ。そして、編集者の仕事をこう定義している。
「作家の頭の中をパブリッシュする」
これは、作家の考えの面白さを最善の形で顧客に届ける――という意味だ。そこで良好なビジネスを構築し、作家が面白いことを考え続ける環境を整える。それを、自らの仕事と任じている。
なぜそれを任じるようになったかといえば、そういう役割が現在では不足し、なおかつ求められている――と感じたからだろう。佐渡島さんは、編集者として講談社に勤務する中で、徐々にそういう実感を得ていった。そして、大手出版社にいたのではそれがなかなか果たしづらくなったと考え、独立し
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