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序章
日本のプロダクトがグローバルな市場において価値を持つことたびたびある。古くは『源氏物語』などの文学。絵画や陶芸、建築などの日本美術。戦後の家電製品や自動車。そして最近のマンガ、アニメ、ゲーム。
これらには、共通する一つの特徴がある。それは、いずれも「日本固有の美的感覚に則って作られている」ということだ。きわめて「日本的な美」を備えている。
では、その日本固有の美的感覚、あるいは日本的な美とは何か?
それを、ここでは探っていきたい。同時に、その美的感覚あるいは美は、どのようにしてグローバルな価値を持つプロダクトに結びついていったのか? さらには、そのような美的感覚を養い、また美を生み出すにはどうすればいいのか?――ということについても考えていく。
そこでは、日本の代表的な三人のクリエイターを例に取り上げる。その三人とは、マンガの手塚治虫、アニメの宮崎駿、そしてゲームの宮本茂
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