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教養論その21「言語能力における『構成力』とは何か?(前編)」(2,125字)
言語能力における「構成力」とは何か?
言語というのは、言うまでもなく「単語の連なり」によって形成される。だから、いくら「単語」を知っていても、それだけでは「言語能力」があるとはいえない。言語能力には、その単語を「構成する力」も含まれているのだ。
そしてこの構成力というのは、言語能力においては最も重要な能力でもある。
というのも、たとえ単語を数多く知らなくとも、構成力が巧みであれば、多くの人から「言語能力がある」と見なされるからだ。
その意味で、言語能力における「構成力」の役割は、「単語を知っている」ということよりずっと大きい。単語を数多く知っているが構成力に欠ける人と、単語を知らなくとも構成力に長けている人とでは、「言語能力」という観点から見ると、圧倒的に後者に分があるのだ。
この「構成力」というのは、いわゆる「地頭」というものに通じる。
例えば、言葉を料理人の包丁にたとえると、いい包丁を
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