ハックルベリーに会いに行く
教養論その27「言語能力における美的感覚(後編)」(2,118字)
今回は、言葉における「概念としての美しさ」と「形の美しさ」について見ていく。
まず、概念としての美しさ。
「概念」というのは、その本質のことである。例えば、教養であったら教養の本質――それを概念という。
そして、「教養」という言葉は教養の本質をどれだけ表しているのか?――それを表していればいるほど、概念として美しいということになる。
これをなるべく分かりやすく説明してみたい。要は、「言い得て妙」ということだ。もっと砕けた言い方で、「上手いこというなあ」でもいい。
これの名手は、松本人志だ。松本人志は、概念として美しい言葉をいくつも残しているが、そのうちぼくが好きなものに「一周回って面白い」というのがある。これは、ある現象がつまらなくなりすぎて逆に面白くなっているという概念を指していっているのだが、それを「一周回って」という短い言葉にまとめている。そこに美しさを感じる。
松本人志は、他にも「
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