結城浩の「コミュニケーションの心がけ」2021年6月29日 Vol.483
目次
- 活動内容の「まとめ」はどうすればいいか - 仕事の心がけ
- 大学数学の勉強法 - 学ぶときの心がけ
- 数学書の巻末解答に書かれている「自明」や「略」 - 本を書く心がけ
はじめに
結城浩です。
いつもご愛読ありがとうございます。
《サイン本無料プレゼント》の話。
『数学ガールの物理ノート/ニュートン力学』は順調に進み、無事に2021年7月に刊行予定です。
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「ため池は非常に危険」という話。
以下の「ため池に落ちると、なぜ命を落とすのか」という記事は、先月ふと見かけたものです。何気なく読んだものですが、非常にこわかったのでご紹介します。「ため池」に関する危険性の認識が大きく変わりました。
◆ため池に落ちると、なぜ命を落とすのか(斎藤秀俊)
https://news.yahoo.co.jp/byline/saitohidetoshi/20210510-00237132/
要するに、「ため池」に落ちると簡単に這い上がれないために命を落とすという話です。それだけのことなのですが、動画を見ると「簡単に脱出できそうに見えるのに、ぜんぜん脱出できない」様子がリアルにわかってこわくなります。動画そのものがこわいわけではありません。その意味するところがこわいのです。
この記事と動画、特に小さなお子さんがいる方は見た方がいいですね。特に以下にリンクした「動画3」は必見です。子供が「ため池」に落ちたとして、それを親が助けに行ったらどうなるか。子供を助けようとすると、親子ともに溺れてしまうというシミュレーションになっています。
お父さん役をした男性が、子供に模したポリタンクをがんばって陸地に運ぼうとするのですけれど、どうやってもできません。最後にはポリタンクは水没してしまいます。記事の中では「これこそ、現世の地獄です」と表現されていました。
◆動画3 子供を陸に上げようとしますが、上げることができるでしょうか?(53秒)
https://youtu.be/cl5KznU6M9g
この「動画3」を見てこんなことを思いました。本人は必死で、もがきながら脱出しようとしていますが、傍目には「うん、ここまで来たんだからもう大丈夫そうだな」と感じてしまうこと。あとちょっとで上がれそうなのに、どうしても上がれない。見ていると、歯がゆく、もどかしく感じて「いったい何やってるんだ」と感じてしまう。これは、すごくこわいです。
これから暑くなると、水のそばに近付く機会がある人もいるでしょう。強く意識して「ため池」には決して入らないようにしたいですね。
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それでは、今週の結城メルマガも、どうぞごゆっくりお読みください。
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