結城浩の「コミュニケーションの心がけ」2014年3月18日 Vol.103
はじめに
おはようございます。 いつも結城メルマガをご愛読ありがとうございます。 いかがお過ごしですか?
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もしかしたらすでにお聞き及びの方もいらっしゃるかもしれませんが、 このたび、結城は「2014年度日本数学会賞出版賞」を受賞いたしました。
◆2014年度日本数学会賞出版賞 - 日本数学会
http://mathsoc.jp/publicity/pubprize2014.html
これは、たいへん光栄なことと思っております。 ひとえに結城の活動を応援してくださるみなさまのおかげです。 これからもどうぞご指導のほど、よろしくお願いいたします。 後ほど、メルマガ本文の方でもう少し詳しくお伝えします。
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仲俣暁生さんのマガジン航で、 結城の短期集中連載「私と有料メルマガ」第二回が公開されました。
今回は「転換編」と題して、「結城メルマガ」発行中に起きた出来事と、 それに対してどのように自分が判断したかを書きました。 その「出来事」と「判断」によってメルマガは少しずつ軌道修正をして、 現在の姿になってきたといえます。
自分でメールマガジンを運営しようという方にはもちろんのこと、 書籍執筆やサイト運営に関心がある方にも参考になる部分があると思いますので、 よろしければお読みください。
◆短期集中連載「私と有料メルマガ」第二回 転換編 - マガジン航
http://www.dotbook.jp/magazine-k/on_my_paid_email_magazine_02/
ところで、 先週の「結城メルマガ」で偉そうに「〆切は守りましょう」と強く主張したせい…… ではないと思うんですが、今回の記事は予定していた〆切に間に合わず、 数日延ばしていただいての完成になりました。お恥ずかしい。
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ここしばらくはずっと、四月後半に刊行される 『数学ガールの秘密ノート/丸い三角関数』の初校読みをしていました。 初校紙を読みながら修正箇所を書き込んでいくといういつもの地味な作業です。
まとまった作業を始める前にツイッターでつぶやき(1)、 作業が終わったり疲れて休憩したりするときにまたツイッターでつぶやき(2)ます。 そうすると、(1)から(2)にどれだけ時間が掛かったか、だいたいわかります。
きちんと集計しているわけではないのですが、 結城の場合、午前中は90分から2時間くらい続けて作業ができるようです。 午後になると疲れが出てくるのか、50分や20分単位で休憩をとるようですね。
前回の『数学文章作法 推敲編』でも書きましたが、 連続的な時間を確保できるときと、断片的な時間しか確保できないときで、 仕事の種類を変えるのは有効です。
まあ、でも、校正紙を頭から順番に読むときには、 順番に読んでいくしかないので、自分の疲労度合いと折り合いを付けつつ、 粛々と進むしかないんですけれどね。マラソンのようなものです。
ツイッターでつぶやいた時刻を自分の作業のタイムスタンプにするのは、 作業にかかった時間を把握するいい方法だと思います。 ツイッターはいわゆる「ライフログ」を記録するツールといえますが、 その意味では正統的な使い方ですね。
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ツイッターといえば。
先日、結城浩 (@hyuki) のフォロワーさんが二万人を越えました! みなさんありがとうございます。
せっかくなので、フォロワーさんの数がどのように推移してきたのかを 調べてみることにしました。その結果が以下のグラフです。
◆ @hyuki のフォロワー数推移(2010年04月27日→2014年03月15日)
何か特別なイベントが起きたときにフォロワーさんがどっと増えた…… という分析を期待したのですが、このグラフを見る限りはそういうことはないみたいですね。 この記録の最初2010年に6788人だったのが2014年には20086人に増えていますが、 途中に大きな波があるわけでもなく、たんたんと増えていったように見えます。
なお、このグラフは、以下のサイトを使って作成したものを元に作りました (二つのポップアップを一つの画像にまとめる編集をしています)。
◆Wildfire
https://monitor.wildfireapp.com/
いずれにしましても、二万人の方にフォローしていただけるというのは、 とてもありがたいことですね。
みなさまご存じの通り、「数学ガール」のリツイートや 「自分語り」の多い私ですけれど、 どうぞよろしくお願いいたします。
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さて、そろそろ結城メルマガを始めましょう。
今回は技術評論社とのコラボ連載「再発見の発想法」をPDFでお送りします。 それから、久しぶりにコミュニケーションを題材にした「妻と二人で」というちょっとしたお話。 「IT時代の子育て」と「先生にエールを送りたい!」という「教えるときの心がけ」のコーナー。 そして、日本数学会賞出版賞受賞に関するエピソードをお送りします。
それではどうぞお読みください!
目次
- はじめに
- 再発見の発想法 - Bottleneck(ボトルネック)
- IT時代の子育て - 教えるときの心がけ
- 妻と二人で - 夫婦のコミュニケーション
- 2014年度日本数学会賞出版賞
- 先生にエールを送りたい! - 教えるときの心がけ
- 次回予告