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第217回 芸事業界の人たちの願いごとのウラガワ(1)
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第217回 芸事業界の人たちの願いごとのウラガワ(1)

2019-07-31 21:00

    オンナのウラガワ ~名器大作戦~
    第217回 芸事業界の人たちの願いごとのウラガワ(1)

    ◆もくじ◆

    第217回 芸事業界の人たちの願いごとのウラガワ(1)

    ・最近の志麻子さん 
     8/9(金)松原タニシさんとイベント
     8/12(月・祝)「オメ★コボシ46」開催
     岩井志麻子と行くタイツアー 参加者募集中
     角川ホラー文庫より『忌まわ昔』発売中
     TV「有吉反省会」にヒョウ姿でひきつづき出演中
     「岩井志麻子のおんな欲」連載中
     カドカワ・ミニッツブック版「オンナのウラガワ」配信中
     MXTV「5時に夢中!」レギュラー出演中

    ・著者プロフィール

    ===

    願い事を空に祈った七月。今月は、芸事に関わっている人たちの願いごとについてお届け。
    すっかり芸能の仕事も多くなった岩井さんだからこそ?の、「芸能界」とその周辺で生きる人たちの姿とは。
    さとみは小さいころから美人だ可愛いと言われて生きてきたが……。


    バックナンバーはこちらから↓
    http://ch.nicovideo.jp/iwaishimako/blomaga

    2014年11月~17年12月のバックナンバーは、「月別アーカイブ」の欄からご覧ください。
    2018年1月「命や生きることについて考えたウラガワ
    2月「人はなかなか変わらないのウラガワ
    3月「きれいに卒業できない女たちのウラガワ
    4月「新たな出会いの不気味なウラガワ
    5月「良い季節でも人は病むウラガワ
    6月「『有名な男の女』だった二人のウラガワ
    7月「怪談の季節! ゾッとする実話なウラガワ
    8月「嘘と本当のあわいの怖い話のウラガワ
    9月「大人になりきれない人達のウラガワ
    10月「ベトナム旅行チン道中のウラガワ
    11月「しみじみしんみりな出来事のウラガワ
    12月「来年まで引きずりそうなアノ人のウラガワ
    2019年1月「去年に縁があったあれこれのウラガワ
    2月「台湾で初めて会った人たちのウラガワ
    3月「胸に引っかかる人を思う春のウラガワ
    4月「こういう人いるよねという出会いのウラガワ
    5月「働くということについて考えたウラガワ
    6月「私なりのプロファイリングをしてみたウラガワ


    ※2014年10月以前のバックナンバーをご購入希望の方は、本メルマガ下部記載の担当者までお知らせください。リストは下記です。

    2013年7月~12月 名器手術のウラガワ/エロ界の“あきらめの悪さ”のウラガワ/エロとホラーと風俗嬢のウラガワ/風俗店のパーティーで聞いたウラガワ/エロ話のつもりが怖い話なウラガワ/風俗店の決起集会のウラガワ
    2014年1月~10月 ベトナムはホーチミンでのウラガワ/ベトナムの愛人のウラガワ/永遠のつかの間のウラガワ ~韓国の夫、ベトナムの愛人~/浮気夫を追いかけて行ったソウルでのウラガワ/韓国の絶倫男とのウラガワ​/ソウルの新愛人のウラガワ​/風俗嬢の順位競争のウラガワ​/夏本番! 怪談エピソードの数々のウラガワ​/「大人の夏休みの日記」なウラガワ​/その道のプロな男たちのウラガワ​

    ===

     七月といえばやっぱり、七夕を思い浮かべる。子どもの頃は岡山の田舎にいたから、願い事を書いた短冊をぶら下げた笹竹を、河原に流しに行ってたわ。

     七夕は、元から日本にあった説話や中国から伝来した行事などが合わさってこのような形式になったそうで。本来は七夕の願い事というのは、芸事の上達に関するものなのね。字がうまくなりますように、機織りが上達しますように、みたいな。

     ここ数年、私の仕事は文筆よりも芸能、しかもヒョウの着ぐるみ姿となってるから、もっと文章が上手くなりますように、と書くより、もっと本物のヒョウに近づけますように、と書いた方がお星様も聞き届けてくれるのか。

     そんな今月は、芸事に関わっている人達の願いをお星様はどう叶えてくれるか、みたいなテーマでお送りする。全編に渡り登場人物はすべて仮名、背景も脚色してある。

                        ※

     中畑さとみは地方都市の堅実な公務員家庭に生まれ育ち、小さい頃から美人だ可愛いといわれ、勉強もスポーツもそこそこできて目立つ子だった。

     東京の中堅私大に進むことになったが、それが彼女にとっては初めての挫折体験だった。もっと有名な大学を目指していたのだ。といって、浪人するのも躊躇いがあった。

     さとみには、地元で評判の優等生で美人の自負と自尊心があった。故郷が同じのある有名文化人が主催する講座に熱心に通い、その先生の推薦をもらって一流企業に合格できた。その会社は、さとみの卒業した大学から入れた人は今まで一人もいなかった。

     母校の仲間は驚き、うらやましがり、地元の友達もさすがだと喜んでくれた。だが、誰もが知る華やかな会社では、さとみはすべて地味なパッとしない人になってしまった。
     
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