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第284回 子どもっぽい大人、大人になっても子どもな人のウラガワ(2)
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第284回 子どもっぽい大人、大人になっても子どもな人のウラガワ(2)

2021-05-30 20:30

    オンナのウラガワ ~名器大作戦~
    第284回 子どもっぽい大人、大人になっても子どもな人のウラガワ(2)

    ◆もくじ◆

    ・子どもっぽい大人、大人になっても子どもな人のウラガワ(2)

    ・最近の志麻子さん 
     『でえれえ、やっちもねえ』角川ホラー文庫より6月15日発売
     万年アクリルカレンダー再販中
     【配信版】月刊オメ★コボシ 5月号  アーカイブ配信中
     【配信版】月刊オメ★コボシ 6月号  6/11(金)開催
     2/25発売『再生 角川ホラー文庫ベストセレクション』に作品収録
     映画『遊星王子2021』に出演 8/27公開!
     TV「有吉反省会」にヒョウ姿でひきつづき出演中

     カドカワ・ミニッツブック版「オンナのウラガワ」配信中
     MXTV「5時に夢中!」レギュラー出演中

    ・著者プロフィール

    ===

    実年齢は関係なく、いつまでも子どもっぽい人、逆に子どもの年齢で成熟している人がテーマの今月。

    若いときに三年ほどプロの漫画家をしていたことがある眞子(仮名)に、生活が困窮しているので生原稿を買ってくれと頼んできた、かつての人気漫画家・新州しな乃(仮名)。
    相手は憧れの漫画家だったし、一回きりの金銭的援助のつもりで購入した眞子だが、一か月後にまた連絡が来て……。


    バックナンバーはこちらから↓
    http://ch.nicovideo.jp/iwaishimako/blomaga

    2014年11月~19年12月のバックナンバーは、「月別アーカイブ」の欄からご覧ください。
    2020年1月「愛しい南国の怖い話のウラガワ
    2月「ひきつづき東南アジアの怖い話のウラガワ
    3月「どこか心残りの別れのウラガワ
    4月「未経験な世の中のあれこれのウラガワ
    5月「「あの人実は」「あの人やっぱり」のウラガワ
    6月「アマビエ的なものや人のウラガワ
    7月「怖い話をエンタメとして楽しみたいウラガワ
    8月「どこか楽しめる怖い話のウラガワ
    9月「エンタメとして味わいたい人の怖さのウラガワ
    10月「いい大人なのに未経験のウラガワ
    11月「まだ猶予があるのかもという気分のウラガワ
    12月「私なりに引っかかる物事のウラガワ
    2021年1月「ゆるく共存していくことを考えさせられるウラガワ
    2月「いつの間にか入り込む怖いもののウラガワ
    3月「もはや共存するしかないあれこれのウラガワ
    4月「変わらぬもの、変わりゆくもののウラガワ


    ※2014年10月以前のバックナンバーをご購入希望の方は、本メルマガ下部記載の担当者までお知らせください。リストは下記です。

    2013年7月~12月 名器手術のウラガワ/エロ界の“あきらめの悪さ”のウラガワ/エロとホラーと風俗嬢のウラガワ/風俗店のパーティーで聞いたウラガワ/エロ話のつもりが怖い話なウラガワ/風俗店の決起集会のウラガワ
    2014年1月~10月 ベトナムはホーチミンでのウラガワ/ベトナムの愛人のウラガワ/永遠のつかの間のウラガワ ~韓国の夫、ベトナムの愛人~/浮気夫を追いかけて行ったソウルでのウラガワ/韓国の絶倫男とのウラガワ​/ソウルの新愛人のウラガワ​/風俗嬢の順位競争のウラガワ​/夏本番! 怪談エピソードの数々のウラガワ​/「大人の夏休みの日記」なウラガワ​/その道のプロな男たちのウラガワ​

    ===

     五月といえば、子どもの日だが。そもそも子どもとは、何歳までを指すのか。そう考えたとき、いろんな区分はあるが、実年齢は関係なくいつまでも子どもっぽい人、逆に子どもの年齢で成熟している人もいる。それが今月のテーマだ。

     前回の話のあらすじを、ざっと書いておく。四十路の岡谷眞子は今は金持ち奥さんだが、若いとき三年ほど、あまりぱっとしない漫画家だった。

     その頃に人気漫画家だった新州しな乃に会い、いきなり今月とても困窮しているので生原稿を買ってくれと頼まれる。売れば、まとまった金になるからと。

     かつて愛読者だったし、今も好きなので、儲けなど考えず一回きりの金銭的援助のつもりで、眞子は生原稿を三十万で買う。ところがそれから一か月後、また連絡が来た。それはもっと露骨な金の無心で、かなり詐欺的な内容でもあった。

                        ※

     前回は生原稿を買った途端、新州しな乃から連絡が途絶えた。金が入ったら私は用無しか、文字通り現金な人だなぁと眞子も苦笑していたところに、再び電話が来た。

     なんと、今度は生原稿ではなく権利を買え、三十万ではなく五十万だと、内容がエスカレートしていた。前回はアシスタント代が払えないとのことだったが、今回は何に必要なんですかと聞いても、とにかく返済が必要なの、としか答えなかった。

    「お久しぶり。あのね、眞子さんに三十万で売った原稿は、繰り返すけどどのようにでもできます。そのまま、古書店に売ることもできます。
     眞子さんが望むなら、私はいろいろな雑誌にリストを渡して、掲載するとお金が眞子さんに入るようにするわ。今回の××誌に載せる二十作品は、原稿はもう編集部に預けてあるし、編集者が選んで順番に掲載されます。

     
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