オンナのウラガワ ~名器大作戦~
第308回 まだ楽観視できない未来を思うウラガワ(2)
◆もくじ◆
・まだ楽観視できない未来を思うウラガワ(2)
・最近の志麻子さん
5月公開の映画『死刑にいたる病』に出演
「夕やけ大衆」で「四畳半ホラー劇場」を連載中
『でえれえ、やっちもねえ』角川ホラー文庫より発売中
カドカワ・ミニッツブック版「オンナのウラガワ」配信中
MXTV「5時に夢中!」レギュラー出演中
・著者プロフィール
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まだ楽観視できない未来についていろいろと考えてみている今月。
クレー射撃が趣味で、散弾銃を所有している岩井さん。
更新の際は精神科医の春日先生にお世話になっているのだが、診察(?)のたびに面白いお話を聞くことが出来る。
妙に印象に残っているのが「優先順位」についてのお話で……。
そしてやっぱり忘れられないL美のあれこれ。
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2021年1月「ゆるく共存していくことを考えさせられるウラガワ」
2月「いつの間にか入り込む怖いもののウラガワ」
3月「もはや共存するしかないあれこれのウラガワ」
4月「変わらぬもの、変わりゆくもののウラガワ」
5月「子どもっぽい大人、大人になっても子どもな人のウラガワ」
6月「ドライになり切れないウェットな物事のウラガワ」
7月「ホラーの夏なので怖い怪談実話なウラガワ」
8月「夏といえばの怖い話・奇妙な話のウラガワ」
9月「歳を取れば大人になれるわけではないウラガワ」
10月「この歳になって初めて知ることもあるウラガワ」
11月「「どこで逸れたんだろう」と考えてしまうウラガワ」
12月「人生そのものがお楽しみ会のウラガワ」
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2013年7月~12月 名器手術のウラガワ/エロ界の“あきらめの悪さ”のウラガワ/エロとホラーと風俗嬢のウラガワ/風俗店のパーティーで聞いたウラガワ/エロ話のつもりが怖い話なウラガワ/風俗店の決起集会のウラガワ
2014年1月~10月 ベトナムはホーチミンでのウラガワ/ベトナムの愛人のウラガワ/永遠のつかの間のウラガワ ~韓国の夫、ベトナムの愛人~/浮気夫を追いかけて行ったソウルでのウラガワ/韓国の絶倫男とのウラガワ/ソウルの新愛人のウラガワ/風俗嬢の順位競争のウラガワ/夏本番! 怪談エピソードの数々のウラガワ/「大人の夏休みの日記」なウラガワ/その道のプロな男たちのウラガワ
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1999年に一人で上京してきてから、海外旅行をしなかったのは去年だけだ。特に深い意味はないんだけど、なんかいろいろ目標や縛りがあったら張り切れるかと、年末年始は必ず海外でと決めていた。その記録も、挫折してしまったわ。
けど、ふと通帳を見て、なんか私にしては妙に貯金があるなぁと首を傾げた。海外旅行をしなかったからなのね。いかに海外旅行にお金を使っていたかもわかったけど、おかげで貯金ができてうれしい、とはならないわ。貯金も、使ってくれよと泣いている。
お気楽な海外旅行は夢のまま。どうにか隔離なしで入れる国も増えてきたけど、まさに行きはよいよい、帰りは怖い。帰国後の隔離が苦しそうで、飛び出せない。
そんなわけで今月は、まだ楽観視できない未来について考えてみる。
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私はクレー射撃が趣味で、つまり散弾銃を所持している。これは三年に一度の更新があり、そのたびに精神科医の元に出向き、「精神面に問題なし」の診断書をもらってこなければならない。
私はいつも、春日先生にお世話になっている。春日先生は著作も多く、そのすべてがたまらんおもしろさと怖さに満ちているのだ。だから診察?も楽しい。
去年もいろいろ、趣深いお話を聞けた。妙に印象に残っているのが、
「優先順位を間違えただけで、精神を病んでいる、といわれてしまうときもある」
という話だ。明日は大事な試験があるのに、ついテレビを観たり漫画を読んでしまった、ってのは、すべての大人が身に覚えがあるだろう。私も当然あるある。
給料が入ったら真っ先に家賃を払わなきゃならないのに、ついパチンコや風俗に行ってしまった、なんてのも一度や二度なら多くの人に心当たりがあるのでは。
誉められたことじゃないのは当人も百も承知で、幼い子どもを家に置いて彼氏に会いに行ってしまった、とか。これも、相当の数が隠れている事態だろう。
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